古山正樹のWeb探検隊 第4回
「有限会社菊屋」のケース<後編>
 今回の「インターネット活用Tips」コーナーは、前回の続きです。

磐田ジュビロード商店街の「有限会社菊屋」さんの成功の秘訣を探っていますヨ。
前編はこちら

「有限会社菊屋」ホームページ http://www.iwatanet.com/kikuya/

アクセスはどれぐらいありますか?」
「かなりムラがありますが、100件/日くらいでしょうか。時間帯も様々ですね。一概に言えません。」

受注とアクセスの関連性はどうですか?」
「私のところは、アクセス数と受注とは、あまり関連性がないように思っています。マスコミにご紹介いただいた時などは、グ〜ンとアクセスは伸びるのですが、だからといってご注文が増えるというわけでも無いようです・・・・。」

ホームページの広報はどうしていましたか?」
「長く毎日続けるうち、口コミのように拡がっていったようです。マスコミもたくさん取り上げて下さいました。ありがたいことです。」

メールマガジンも出していらっしゃるんですね?」
「はい、お陰様で、4年、220回を超えました。3,000名様ほどの方に購読登録いただいています。」

メールマガジンと受注の関連性はどうですか?」
「お役に立つ情報をお届けしたい、眠りの自然体を目指して情報発信したいという思いで始めたメルマガで、受注との関連性を分析したことがないのでよく解らない状況です。」

トラブルはどうですか?」
「良いお客様に恵まれているようで、ほとんどトラブルはありません。未回収もまれにはありますが、2〜3件/年でしょうか。」

 う〜ん、素晴らしい!ひたすら情報を発信し続ける不断の努力に結果が着いてきた、という感じですね。
 商売をする者として当たり前かもしれませんが、三島さんは、まさに"安眠のプロ"です。これだけの情報量を発信し続けることは、出来そうでなかなか出来ないことだと思います。

 この辺に"選ばれるモノ"の違いがありそうですね。
写真:「目指せ!眠りの自然体」三島さんの眠りへの挑戦は続く

蚊帳の調達はどのようにされていますか?」
「仕入れ商品とオリジナル製品とがあります。

 仕入れ商品は、季節の初めにある程度を予測して在庫します。最近では、蚊帳を生産しているメーカーが減ってしまい、なかなか充分に在庫を確保するのが難しくなってきました。

 オリジナル製品は、ある工程まではあらかじめ予測の元に手配しておきます。後は、オーダーに応じて、仕上げます。

 オリジナルの蚊帳を手配できるようになってからほとんどのオーダーにお応えできるようになり、お客様の声から用途が広がっています。」

「どんな蚊帳のオーダーがありますか?」
「例えば、
1.居酒屋さんで、間仕切りのようにお使いいただいたり、蚊帳ですっぽり包んだ空間を演出したりいただいています。

2.お醤油の醸造メーカーさんでは、醤油樽を蚊帳で覆って樽を虫から守るような使い方もあります。

3.テーマパークでは、排水溝を蚊帳で覆って、蚊や虫が外へ出ないようにするという、一見、蚊帳の目的とは逆のような使い方をしていただいています。

4.幼稚園では、10畳もの大きな蚊帳に、子供たちがズラーッと並んで仲良くお昼寝する空間造りにお使いいただいています。

5.アウトドアで、キャンピングカーをすっぽり包んでしまう蚊帳というものありました。」

「それらは、菊屋さんからご提案されたものですか?」
「お客様の声に耳を傾けて、ご要望にお応えできるよう努力しているだけです。

 ただ、こうした例に限らず、こうしてお客様の声をお聞きしている中から、ムカデ対策の蚊帳とかベッド用の蚊帳とか、オリジナル製品が誕生して好評をいただいています。今年は、蚊帳生地から根本的に見直した洗える蚊帳を開発しました。」

「蚊帳小売りから蚊帳メーカーへと転身しているわけですね?」
「いいえ、お客様に蚊帳をお届けする小売り業に変わりは無いと思っています。確かに、ご要望にお応えするうちに、卸売業になったりメーカーになったりするわけですが、お客様の声をお聞きできるポジションに居たいと思っています。」

「インターネットは、調達においても使われていますか?」
「いいえ、残念ながら、調達は、電話・FAXが100%です。まだまだ業界内では、インターネットがビジネスのツールとして定着していません。」

「蚊帳の売上げは、他の商品の売上げに影響はありますか?」
「初めは、枕に力をいれて、枕相談会なるものをインタラクティブ性を活かして行っていたのです。もちろんそれは今でも実施していますが、その中でお客様のいろいろな声をお聞きすることが出来て、蚊帳のヒントももらいました。

 現在は、蚊帳が妙に目立ってしまっていますが、私としては、蚊帳は、菊屋のテーマとしての"安眠"のひとつなのです。その辺をご理解いただけるのか、蚊帳が売れ始めますと他の商品も連れて売れるようになります。

 枕は点、蚊帳は空間、布団が面、そして心の安らかさ、そうしたものトータルで安眠をお届けしたいと思っています。」

 顧客満足とか顧客価値とかが注目を浴びるキーワードになっています。お客様の声の中にビジネスのヒントがあり、お客様の声にお応えすることがビジネスそのものなのですね。インターネットだからどうのこうの、という訳ではなく、業態がどうであれ、ビジネスの普遍の定義のような気がします。ただ、インターネットの普及によって、このツールを見方に付けた時に拡がる世界の可能性を聞かせていただいたように思います。」

古山「本当に貴重なお話をありがとうございました。」
三島社長「いえいえ、みなさまのお役に立てば、それに超したことはありません。」

この記事をお読みいただいて、三島社長にお尋ねしたいことなどございましたら、
私、古山までメール下されば、私から三島社長にお尋ねして再びこのコー ナーにご登場いただくこともできますし、掲示板などをお使いいただいて盛り 上がっていただくのも歓迎です。 ありがとうございました。
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