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┃ ★ │第二回 リキュールの歴史
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今月は「リキュールの歴史」についてお話を進めていきます。
リキュールの起源は「古代ギリシャの医聖"ヒポクラテス"が薬草をワインに
漬け込み"一種の水薬"を作った」と言われています。
※(ワインは人類が初めて口にした酒・メソポタミア文明の頃が発祥)
中世になり、錬金術師たちが「蒸留酒作り」を発見し、この時代蒸留酒の事を
Aqua Vitae(アクア・ビテ:ラテン語で「生命の水」)と呼んで生命維持の為の
薬酒として用いられていました。
その蒸留酒にさらに各種の薬草成分を溶かし込めば"生命の水"をしのぐ薬用効果を
持った酒が生まれるだろうと考えられました。
「溶け込ませる・Liquefacere(リケファセレ:ラテン語で「溶け込ませる」)が
フランス風に訛ったものがリキュールの語源といわれています。
その後、リキュール作りの技は、錬金術師から修道院の僧侶たちに引き継がれ
ていきました。
15世紀になると、フランスの修道院でのリキュール作りが盛んになり、
ベネディクティンやシャルトリューズ等の修道院は特徴のあるリキュールを
生み出しました。
15世紀、北イタリアのパドヴァという都市で、ミケーレ・サヴォナローナと
いう医師が、ある貴婦人の患者に霊薬であるブランデーを勧めましたが、飲まな
かった為、その婦人の好きな薔薇の香りを付けて勧めたところ喜んで飲みました。
この薔薇リキュール「ロゾーリオ」はたちまち大評判となり、イタリア中に
広がって行きました。
現在、この最初の「ロゾーリオ」のレシピは残念ながら残ってはいません。
ちなみに、パドヴァには1222年創立のパドヴァ大学があり、大学付属植物園は
ユネスコの世界遺産に登録されています。
16世紀になるとイタリアのメディチ家からフランス・アンリU世に嫁いだ
カトリーヌ・ド・メディシスによって「ロゾーリオ」はフランスへもたらされ、
宮廷、社交の酒としてヨーロッパ中に広がりました。
この時代の「ロゾーリオ」のレシピは香水のような性格を持っていたようです。
又、この頃は大航海時代で、世界各地からスパイスや果物が持ち込まれ
「薬酒的リキュール」から「香味重視リキュール」へと変わっていきました。
以降、果物の香味を主体とした甘美なリキュールが数多く考案されました。
代表的な例は1695年にオランダで生まれたオレンジ・キュラソーです。
これは今まで主体であった薬草や香草を一切使わずにオレンジを使っています。
18世紀以降になると医学が進歩した為、医薬的効用を求める気風が次第に
うすれ、変わって、フルーツの香味を主体とした美味追求型のリキュールが
台頭してきます。
こうした酒は、ヨーロッパの貴婦人達の愛飲するところとなり、彼女達は
身に付ける衣装や宝石の色と手に持つグラスの中のリキュールの色との
コーディネートを楽しみました。
その為、作り手側も色彩の美しいリキュール作りに心を砕くようになりました。
リキュールが「液体の宝石」と言われる"ゆえん"がここにあります。
この様な、なが〜い人類の歴史と共に歩いてきたのが「リキュールの歴史」です。
今回、「磐田特産のお茶」でリキュールを作ろうというのも「歴史的観点」
から見れば、ごく自然な事かもしれませんね!!
皆で楽しく「磐田リキュール」を発見しましょう!!
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