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| 肝臓のお話 |
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| 磐田市立総合病院 第一医療部長(消化器科) 吉岡宣夫 |
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最近、新聞やテレビで肝臓病についての記事をよく目にします。やはりC型肝炎の話題が多いようです。以前は、肝臓といえばアルコールが一番の原因と考えられていましたが、アルコールで肝臓を悪くすることはそれほど多くないことが分かってきました。
現在の慢性肝炎、肝硬変の多くは、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスが原因です。いずれも輸血、性交渉などで感染します。
B型肝炎はワクチンが開発されたことによって、分娩時に母親のB型肝炎ウイルスが子供に感染する母子感染が予防されるようになり、その発生は次第に減少しています。すでに感染している方にも新しい有効な薬が登場しています。
一方、C型肝炎ウイルスにはまだワクチンはなく、有効な予防手段はありません。感染してしまった場合も、なかなか治すことは困難です。十数年前から、インターフェロンという薬でウイルスを駆除することが可能になりましたが、その効果は決して高いといえませんでした。
最近になって、その治療法が改善され、少しずつ直る確率が高くなり、50%近い治癒率が得られるようになりました。食事についても、以前は、肝臓病には鉄分の多い食事が良いとされてきましたが、最近では、鉄分をなるべく取らないようにした方が良いことが分かってきました。
こういったことに気をつけても、ウイルスを駆除できなければ、慢性肝炎からやがて肝硬変になり、いつかは肝臓がんができてしまいます。肝臓がんに対しては、今年からラジオ波焼灼術という、手術に匹敵する治療が行えるようになりました。しかし、やはりがんを早期に発見することが重要で、C型肝炎の方は、定期的に腹部エコー検査を行うことが大切です。 |
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